うたかた


ユメをみていた


そっと耳元で囁く 誰かの声に寄り添い
触れた優しい温もりに 瞼下ろして揺られた

いつか壊れてしまうこと ずっと気付いていたから
繋ぐ言葉は持たなくて ただ、ただ

心澄まし 風を撫で 溶けてしまえたら
今も笑い合えたのに

抱いて掠めた残り香も 今はこの手を離れて

何も哀しいことはない 微笑う意味さえ忘れて
夢を見ていただけのこと それだけ

声は沁みて 想いごと 泡になれたなら
何も知らずいれたのに

いつか別れの言葉さえ 空に溶けては消えてく
記憶は過去へ置き去りに ぼくはやさしい夢見た

とてもやさしいユメだった。

ひらがなver.
【A1】
そおと みみもと でささやく
だれか のこえに よりそい
ふれた やさしい ぬくもりに
まぶた おろして ゆられた

【A2】
いつか こわれて しまうこと
ずうと きづいて いたから
つなぐ ことばわ もたなくて
ただ ただ

【サビ】
こころ すまし かぜを なで とけてしま えたら
いまも わらい あえた のに

【A'1】
だいて かすめた のこりがも
いまわ このてを はなれて

【A2】
なにも かなしい ことわない
わらう いみさえ わすれて
ゆめを みていた だけのこと
それ だけ

【サビ】
こえわ しみて おもい ごと あわになれ たなら
なにも しらず いれた のに

【A1】
いつか わかれの ことばさえ
そらに とけてわ きえてく
きおく わかこえ おきざりに
ぼくわ やさしい ゆめみた