うたかた


ひとつだけ

嘘つきな君の
大丈夫の言葉なんて
全然あてにならなかったね

ずっと知っていたのに
見抜けなかったんだ
小さく微笑って
最後の口付けを預けるから

無力な僕でも
みっともなくても
足掻くくらいは出来るんだよ
無駄なんて言わないで

大切だったから
君が好きだったから
きっとずっと
大切だから
君が好きだから

願っていたんだよ
永遠なんて儚いと
ずっと知っていたのに


嘘つきな君の
本音の言葉はひとつだけ
最後でさえ嘘をついていたけれど

ずっと気付けなかったけど
嘘にまじった たったひとつの本音

貸してあげるよ
最後にならないように
気付いていたけど
貸してあげるから
最後にならないように
ちゃんと返してね

わかってると笑う君はやっぱり
最後まで嘘つきだった