うたかた


風花

冷えた指先を二人で温めあった
出会いと別れの中の思い出

「いつかどこかでまた会える
少しだけのお別れ」
そう言って告げたさよならと
抱き締めた温もりが木漏れ日に消えた

たくさんの光の中踊る君が眩しくて
翼が生えているような気がしたんだ


冷えた指先を握って温め進む
二人歩いた街並み 寂しい

隣に君はいないけど振り返ればそこには
二人刻みつけた足跡
今も消えずにいるよ
あの時のままで

降り注ぐ光の中君を見つけた気がした
高く飛び立った君の姿探して

もう一度だけ会えたなら
伝えておきたい言葉
精一杯の感謝を込めて
「ありがとう」


たくさんの光の中踊る君が眩しくて
翼が生えているような気がしたんだ

二人歩んだ道は積み重なる思い出に
隠れてしまうとしても忘れないから







































風花