聴こえる
耳を済ませば何度だって
思い出せばいつだって
君の声が聴こえる
空が朝に焼かれるように
水が空に昇るように
光が街を照らすように
君は思い出に変わっていく
降り注いで掛けられた
きらきら輝く光の道
梯子を登れば君に会えるだろうか
浮かび上がる
目を閉じれば何度だって
思い出せばいつだって
君の姿が浮かび上がる
濃紺の空に月が浮かぶ度に
星が闇に散らばる度に
冬に雪がちらつく度に
僕は君を思い出していく
かすみゆく光の梯子追い掛けて
ひらりと瞬いた光の道
届かない指先を握り締めた
もう二度と触れることのない
光とともに消えた君
今はまだ前に進もう
いつかまた会う日まで