空は桃色で
雲は黄色く
風は刺すように痛く
海はとても狭くて
私は貴方が嫌いです
いつも傍にいて
隣で笑っていて
とても温かくて
この手を握り返してくれる
永遠の命を持った
貴方が嫌いです
あなたの手なんていらなくて
ひとりでもずっと生きていける
私はとても強いから
眠ることない貴方が大嫌いです
空はとても青くて
雲は白く
風は優しく頬を撫でて
私は貴方が好きでした
いつも傍にいてくれた君は
一瞬で遠くに逝って
とても冷たくなって
握り返してくれなくなった
儚い命を持つ
貴方が好きでした
ずっと傍にいたから
あなたの手に縋っていたから
私はとても弱くて
目覚めることない貴方を愛していました
もう決して出会えることはなくて
貴方を喪ってとても寂しいけれど
目を閉じれば何度でも
いつだって思い出せる
私はきっと
貴方の分まで生きていける