うたかた


望月夜

淡く照らしゆく望月
仰いでは嘆く

伸ばしたこの手は再び
届きはしないことを
ずっと知っていながら
願っていた

ただ夜を見上げて月を詠んで
ただ貴方が戻る日を待つわ
ひとつの願いを叶えるためにと