うたかた


空の傷跡

一人きり佇み涙堪え 行くべき道を探してる
手探りで進んだ今の場所で
夜闇明けずに雨を降り注いで
いつか貴方がくれた約束 果たせぬまま掻き消していく

締めつけるこの胸の痛みの理由でさえ解らずに
傷付いた想いから逃れる術が知りたくて

届いて。 この声が誰かに聴こえるように叫んでも
打ち付ける冷たい雨は 響いて掻き消してしまうから
ほら、私はここから動けないまま立ち尽くしてしまうの


凍えてひび割れてゆく心 傷跡増えるたび痛む
粉々に壊れてしまえたなら 何も感じずに歩いていけるのに
二人交わした約束だけが 細い糸で繋いでしまう

「いつかまた」 最期の約束は決して果たせないでしょう
降り続く哀しみは重い心を冷やしていく

届いて。 もう二度と会えないこと知りながら 何度でも
この空へと向けてしまう
さようなら。 頬を伝って落ちてく温かな涙
流れるその理由には気付かないでいて

何もかも忘れてしまえたら 涙さえ要らないままで
微笑いながら未来への道を歩んでいけたのかな

届いて、 私の声が貴方の元へ聴こえるように 叫ぶから
空を仰げば雨は止んで 虹へと変わりゆき約束は思い出の彼方
今は前を向くの 再び出会うその日まで