うたかた


ただ、ただ、

白く木々が死んで枯れて
白く空が静まり眠り
嗚呼、ただ ただ
其処に、此処に、在ったんだ

紅く木々が染まり笑い
青く空が広がり独り
嗚呼、ただ ただ
此処に、其処に、在ったんだ

触れた君が眠り消えて
紅く炎揺れて灰に
嗚呼、もう ねえ
此処に、何処に、逝ったんだ

小さな灯りが消えたのなら
いかなければならないのかな
小さな出会いが別れたなら
笑わなければならないのかな

ただ ただ
いまは ただ
涙を流させて
あと でね
ちゃんと ぼく
笑えるはずだから